雑記

【駆け出しフリーランス必見】個人事業主になりフリーランスでweb制作を個人で依頼された場合の注意書き。この手順を踏まないと高確率で損をします。トラブルの元にもなりお互いに損してしまいます。【実体験ストーリー第3章】

フリーランスとしての道を歩み始めた私にとって、最初の個人案件は大きな期待と喜びに満ちていました。しかし、その喜びは長くは続かず、苦い現実に直面することになります。契約書を交わさず、無償で協力を申し出たことが、後々どれほど大きなリスクを伴うのかを痛感しました。これは、フリーランスとして独立する際に陥りがちな「甘い見通し」がもたらした結果でした。

このストーリーは、私が経験した挫折や苦悩、そこから学んだ教訓を通じて、これからフリーランスとして活動を始めようとしている方々、また同じ道を歩んでいる方々に向けて書かれています。お互いの成長や成功を支えるためにはどうすればいいのか、この実体験がその一助となれば幸いです。

私の失敗談が、「自分には関係ない」と思われるかもしれません。しかし、同じような状況に陥った際に思い出していただき、何らかの参考にしてもらえることを願っています。そして、フリーランスとして仕事をする上で大切なことを一緒に見つけていきましょう。

第3章: クライアントの二重依頼 - 裏切りのメール発見

「発覚した裏切り: クライアントの二重依頼の実態」

プロジェクトの進行が佳境を迎え、納品まであと一息というタイミングで、私はクライアントのメールサーバーの管理を任されることになりました。サーバー設定を見直す必要があり、その際にやむを得ずメールの内容を確認することになったのです。普段なら覗くことのない領域でしたが、そこで私は信じがたい事実を目の当たりにしました。


「無料ホームページ作成」依頼メールの存在

偶然開いたメールの中に、あるタイトルが目に入りました。件名にはこう書かれていました。
「無料でホームページを作成していただける方へ」

嫌な予感がしながらも、そのメールを開くと衝撃の内容が飛び込んできました。私が進行中のプロジェクトとほぼ同じ内容の依頼が、第三者に向けて送信されていたのです。しかも「無償での協力」を求めているという信じられない内容でした。

メールにはこう続いていました。
「現在、別の方に作業を進めていただいていますが、追加で手伝っていただける方を探しています。」


信頼関係の崩壊

その瞬間、胸の奥で何かが砕ける音がしました。私はこれまでの数週間、全力でこのプロジェクトに取り組んできました。クライアントが喜ぶ顔を思い浮かべながら、昼夜問わず努力を続けていたのです。それが、裏で自分以外の誰かに同じ作業を依頼していた事実を知った瞬間、すべてが無意味に思えました。

なぜこのようなことをしたのか?疑問と怒りが頭の中を駆け巡ります。ですが、今さら問い詰めたところで状況が変わるわけではありません。


感情の波紋

  • 怒り: なぜ、こんな形で私の努力を軽視するのか?信頼していたクライアントからの裏切りに、怒りがこみ上げてきました。
  • 悲しみ: 「私の作業が足りなかったのか?」「もっと早く完成させていれば、こんなことにはならなかったのか?」と自分を責める気持ちも湧いてきます。
  • 虚しさ: 頑張れば頑張るほど、裏でこうした扱いをされるのでは、もう誰も信じられないのではないかという気持ちに陥りました。

事態を冷静に分析する

怒りや悲しみで感情的になる一方、私は冷静に状況を整理し始めました。

  1. クライアントの意図
    クライアントは「プロジェクトを早く完成させる」または「コストを抑える」ために二重依頼を行ったのかもしれません。しかし、これが誠実さを欠いた行動であることに変わりはありません
  2. 無償依頼の矛盾
    私は契約書もなく、正式な報酬も受け取っていない状況でしたが、それでも「プロジェクトを一手に引き受けている」という自負がありました。その状況で他者に「無償協力」を求めることは、私の努力を完全に無視した行動です。
  3. 将来への影響
    このままプロジェクトを続けた場合、最終的に責任の所在が不明確になり、トラブルが拡大する可能性もあると感じました。

教訓: 信頼を守るために必要なこと

この出来事から学んだことは明確でした。

  • 契約の重要性
    どれだけ親しい間柄でも、どれだけ信頼していても、仕事は仕事。正式な契約書を交わし、報酬や作業範囲を明確にする必要があります。
  • 進捗共有の透明性
    プロジェクトの進行状況を定期的に共有し、クライアントが不満や要望を抱えている場合は、それを早期に解決する仕組みが必要です。
  • 対応策の準備
    万が一、二重依頼やトラブルが発覚した際に、冷静に対処できるようなルールや体制を構築しておくべきだと感じました。

この衝撃的な事実を受け入れる間もなく、プロジェクトは最終段階に突入していきます。信頼を揺るがされたまま進む中、最終的な納品時にさらなる波乱が待ち受けていました。次章では、納品を巡るトラブルとその結末について深掘りしていきます。

-雑記